連日の猛暑の日々、いかがお過ごしでしょうか。今、このメッセージ原稿を書いている7月10日現在で、4日連続の猛暑日。これは7月上旬としては、1867年に観測が始まって以来の最高記録ということで、とにかく、あまりの早い梅雨明けと暑さに、まさに先が思いやられる今日この頃です。そんな酷暑の折り、サントリーホールに足を運んで下さり、本当にありがとうございます。今年もめざクラの夏、サマスペ開催の時期がやって参りました。通算16年目、サマースペシャルとしては、10年目を迎えるので、去年に続いてのアニバーサリー開催と言ってもいい今回のコンサートですが、例年に負けず劣らず、贅沢なプログラムを御用意いたしました。

まず、1部の前半は、我らがちさちゃん（高嶋ちさ子）とレギュラーメンバーのステージ。9月にリリースされる彼女のニューアルバムの収録ナンバーのなかから、彼女自身がチョイスした楽曲を、どこよりも早くお届けいたします。

続いては、お一人目のスペシャルゲスト、日本を代表するバンドネオン奏者・小松亮太さんの登場です。前々から、ぜひ出て頂きたい、共演させて頂きたいと思っていた小松さんとめざクラの初コラボ、南米の夏、タンゴの調べに酔い痴れて頂ければと思います。

で、第2 部。そのオープニングは、すっかりこの位置が定着して参りました、12人のヴァイオリニストのコーナーです。サマスペ参加も7回目となる彼女達の成長した姿、演奏を御堪能下さい。さらに、12人のOGである松本蘭さんが、サマースペシャルに久々の帰還。ソロヴァイオリニストとして、美しく開花しつつある蘭ちゃんは、来年以降、これまで以上に、めざクラとの絆を強めることになっていて、今宵の出演は、その報告とお披露目を兼ねてのもの。ちさちゃんとのカルメン先輩後輩競演は、目と耳で僕も楽しみたいと思っています。

そして、2人目のスペシャルゲストは、初日2日目、それぞれの味わいです。初日は、TUBE前田亘輝さん。文字通り、日本を代表する夏男がいよいよ満を持して、めざクラ初出演。あの伸びやかな高音がサントリーホールに響き渡ると思うと、僕も今からワクワクです。また、2日目は、特に女性から圧倒的な支持を得ている清水翔太さん。こちらも、めざクラ初見参。若き実力派ヴォーカリストがクラシックとどう融合するのか、これまた目が、いや、耳が離せません。

さあ、そろそろ開幕のベルの時間です。まだまだ続くであろう、暑い夏の夜のひととき…めざクラサマースペシャルが一服の清涼剤になります様に。どうぞ、最後まで、ごゆっくりおくつろぎ下さい。