今年前半の映画界の大きな話題の一つ、それは何といっても、レ・ミゼラブルの大ヒットではないでしょうか。何しろ、興収50億突破ですから、これは予想以上の堂々たる成績で、しかも、観た人がみんな大感動していて、それがある種のムーブメントにまでなった感もありました。そのなかには、舞台のレミゼファンもいれば、映画で初めてレミゼを観たという人もかなりいました。今さらながら、ヴィクトル・ユーゴーの原作のストーリーの面白さ、シェーンベルクの作った数々のミュージカルナンバーの素晴らしさを実感させられる出来事だったと思います。かくいう、私とちさちゃん（ 高嶋ちさ子）も大のレミゼフリーク。数えきれないくらい、劇場に足を運んでいますし、もちろん映画にも大いに感動しました。そんな2人がプロデュースするめざましクラシックスが、この機会にレミゼ特集をしないわけにはいきません。2人が選曲にこだわったレミゼハイライトをぜひ、御堪能頂きたいと思います。

で、ゲストです。これまでも、島田歌穂さん、本田美奈子さん、森公美子さん、岡幸二郎さんなどなど、錚々たる皆さんに、レミゼの楽曲を歌って頂いてきましたが、今回は、この人、そう、華原朋美さんです。見事カムバックを果たし、彼女がレコーディングしたのが、ファンテーヌが歌う‘夢やぶれて’。かつては、スーザン・ボイルが、そして映画では、アン・ハサウェイが絶唱しオスカーを獲得した、レミゼのなかでも屈指の名曲を華原朋美さんが、どう歌い上げるのか、彼女の代表作・I'm proud共々、‘朋ちゃん’の生の歌声、クラシックとのコラボレーションをお楽しみ頂きたいと思います。さらにもちろん、前半は、レ・ミゼラブルの時代に通じる、フランス革命に影響を受けた、あるいは関わりのあるクラシックの楽曲をお届けしますので、こちらの方も乞う御期待です。

さあ、そろそろ開幕のベルの時間です。今宵、民衆の血潮と鼓動をあなたに…最後まで、ごゆっくりお楽しみ下さい。