暑中御見舞い申し上げます。今年もまた、めざましクラシックスがサントリーホールに帰ってきました。今回はゲストが4組。初日・2日目と、まったく顔ぶれが変わるという豪華にして贅沢な布陣となりました。

まず1日目は、津軽三味線の第一人者・上妻宏光さんが登場、初めて御一緒したのが、2002年、当時開催していたニューイヤースペシャルなので、既に十数年のお付き合い、その後、何度か、地方公演にも御出演頂き、この度、いよいよサマスペに出て頂くことになりました。津軽三味線の伝統的な味わいに、上妻さんの自作、さらにピアソラまで、三味線という日本が誇る和楽器の可能性、幅広さを実感して頂けるステージになることは間違いないでしょう。

そして、後半のスペシャルゲストは、スキマスイッチのお二人です。これがめざクラ初参加。公私に渡り親しくさせて頂いている、大橋卓弥さん、常田真太郎さんに、ついに御登場頂けることは、本当に嬉しい限りです。実は、かの、ちさちゃん(高嶋ちさ子)もスキマソングが大好きで、運転しながらアルバムを聴いているんです。お二人だけの世界は言うまでもなく、ちさちゃん&わたくし!とのコラボ(スキマファンの皆さま、どうか、御容赦を...)、さらに、めざクラアンサンブルの面々、新メンバーも加入してより鮮度を増した、おなじみ、12人のヴァイオリニストとの共演まで、様々な形で、お二人のいつもとは一味違った魅力を御堪能頂ければと思います。

それから2日目は、津軽からスペインへ...フラメンコギタリストの沖仁さんの世界をお楽しみ頂きます。めざクラには5年ぶりの復帰となる沖さんの名技、本場の専門家たちが、スペイン人よりも素晴らしくフラメンコギターを奏でると絶賛した、その演奏にぜひ浸って下さい。

そしてそして、今年のサマースペシャル全体の大トリは、森山良子さんです。これまでも、いろいろな地方で御一緒させて頂き、もうすっかり、めざクラファミリーになって頂いていると、こちらで勝手に思っているほど、親近感溢れる森山さんが、ついにサマスペに降臨です。サントリーホールに響き渡る、名曲‘さとうきび畑’...戦後70年のこの夏だからこそ、改めて、この曲のメッセージを心深く感じて頂けたらと思います。もちろん、こういった多彩なゲスト陣に加えて、レギュラー陣も、当然、熱演を繰り広げます。今月リリースされたばかりの高嶋ちさ子ニューアルバム「Strings on Fire」から、気合いの入ったアグレッシブな演奏をお届けいたします。

さあ、そろそろ開幕のベルの時間です。例年以上に雨が多かった梅雨が過ぎ、いよいよ夏本番の今日この頃、様々な音楽の素晴らしさを心行くまでお楽しみ下さい。